・税金の種類
税金の種類と一言でいっても、日本にはたくさんの種類の税金があります。
たとえば、所得税。
所得税は、個人の1年間の所得(収入ではありません)に対してかかります。
サラリーマンは会社からお給料をもらうときに所得税が引かれます。
これは毎月のお給料の金額をもとに、1年間の所得を予想して、仮の金額が毎月差し引かれているんです。最終的には1年間の所得が決まる12月に、年末調整という作業を行って所得税の金額が確定します。だいたい、毎月多く引かれているので、税金が戻ってきます。
個人事業者は、通常毎月税金が引かれることはありませんので、確定申告という作業を行って所得税が確定します。
ちなみに、個人の1年間の所得は、所得税のほかに個人住民税の計算にも使われます。
また、個人事業者の場合は個人事業税の計算にも使われます。
さらに、国民健康保険に加入している場合には、国民健康保険料(税)の計算にも一部使われます。
次に、法人税。
法人税は、法人の所得(儲け)に対してかかります。
法人税以外に、法人住民税と法人事業税がかかります。
次に、消費税。
私たちの生活でもっとも身近な税金です。
消費税は、物を買ったり、サービスを受けたときにかかります。
消費税は、私たち消費者の年収や所得の多い少ないにかかわらず、消費という事実について、公平にかかる税金です。
現在5%ですが、税率を高くしようとか、物によって税率を低くしようといった議論があります。
次に、相続税。
相続税は、人が亡くなって、財産を引き継いだ(相続といいます)場合に、その引き継いだ財産にかかります。支払うのは財産を引き継いだ人(相続人といいます)です。
相続税は、すべての相続にかかる税金ではありません。
一定の財産の金額までなら税金がかからないことになっています。
現在の日本の相続税の制度では、相続税がかかるのは全体の4%程だそうです。
その他、土地などの不動産には固定資産税・登録免許税・不動産取得税、自動車には自動車税・自動車重量税・自動車取得税、お酒には酒税、たばこにはたばこ税が含まれています。
税金の種類という意味では、視点を変えますと、国の税金と地方の税金という分け方もできます。税金を納める先の分け方です。
国の税金は税務署へ、地方の税金は市役所など各地方公共団体へ納めます。
所得税・法人税・相続税は国の税金ですが、住民税・事業税・固定資産税は地方の税金です。消費税は正式には消費税及び地方消費税といいますので、国と地方の両方の税金と言ってもいいいかもしれません。
このように、いろいろな種類のある税金。大切に使って欲しいものです。